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音楽・2012年
昨年が充実しすぎたせいか,極めて少ないラインナップ.しかし,それぞれは楽しみました.
ハーディングのコンサートはリハーサルも含めて堪能,オーケストラアンサンブル金沢は驚きのミンコフスキを得てのマ・メール・ロワ,前者は全力で曲にぶつかるエネルギー,後者は余裕のある中に華をもたせる才気を堪能しました.日フィルのベートーヴェンはソロ・オケ共に,極めて充実したベートーヴェンが聴けたとの印象が残りました.何でもそうともいえますが,なかんずくベートーヴェンを充実させるのは難しいと思います.
そして最後にウィーン・オペラの公演.お目当てのウェルザー・メストが聴けなかったのはガッカリでしたが,公演は流石に立派でした(が,これなら日本で聴かなくても…).特にサロメのバークマンは破綻無く安心して聴くことが出来ました.アンナはグルベローヴァで聴いたのは2回目でしたが,とにかく最終日に足を運びました.リサイタルはもちろん,80年の来日以外に日本公演で取り上げられた全てのオペラを聴いてきたので,最後のシーンでは色々な思いが脳裏をよぎりました.私が最もたくさん聴けた歴史的名歌手であり続けると思います.感謝.
- 新日本フィル・創立40周年記念演奏会
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ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集,マーラー:交響曲第1番「巨人」,ダニエル・ハーディング(指揮),藤原美穂子(メゾ・ソプラノ),新日本フィル@サントリーホール(公開ゲネプロ:すみだトリフォニーホール)
- オーケストラアンサンブル・金沢,東京公演
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ヴァイル:交響曲第2番,プーランク:2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調,ラヴェル:マ・メール・ロワ,マルク・ミンコフスキ(指揮),ギョーム・ヴァンサン、田島睦子(ピアノ),オーケストラアンサンブル・金沢@サントリーホール.
- 日本フィル杉並公会堂シリーズ
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲,交響曲第5番,三ツ橋敬子(指揮).
松本紘佳(ヴァイオリン),日本フィルハーモニー管弦楽団@杉並公会堂
- ウィーン国立歌劇場・日本公演
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リヒャルト・シュトラウス:「サロメ」
フランツ・ウェルザー=メスト ペーター・シュナイダー(指揮),グン=ブリット・バークマン(サロメ),マルクス・マルカルト(ヨカナーン),ルドルフ・写真区(ヘロデ),ヘルベルト・リッペルト(ナラボート),ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団@東京文化会館
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ドニゼッティ:「アンナ・ボレーナ」エヴェリーノ・ピド(指揮),グルベローヴァ(アンナ),ソニア・ガナッシ(ジョヴァンナ),ルカ・ピサローニ(エンリーコ8世),シャルヴァ・ケムリア(パーシー卿),エリザベス・クールマン(スメトン),ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団@東京文化会館
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