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音楽・2008年
去年よりは増えて6公演.どれもとても楽しみました.それが一番.いつも難しい批評で色々な文句を言う人が多いけれど,どれも聴けば何かが得られる演奏だったように思います.完成度ではやっぱりムーティーの「コジ・ファン・トゥッテ」だったでしょうか.チケットは高かったし,非難囂々の人もいたけれど,総合的にみて現代聴きうる最高水準のオペラだったことを否定するのは難しいと思います.「ロベルト・デヴェリュー」のグルベローヴァに改めて(毎回!)ため息をつき,久しぶりにコロが聴けた「こうもり」---あれが劇場の日常ではないだろうし,衰えがあったとしても---深く感謝しました.そんな中,ペーター・レーゼルのピアノは音楽の充実そのものを示す内容でしたし,ボストリッジは才気煥発,繊細かつ美しいブリテンで強い緊張感を醸し出したかと思えば,後半はエンターテイナーとしての一面を見せて大満足でした.この2公演は小さなホールだったことも良かったなあと思いました.
- ウィーン・フォルクスオーパー来日公演@東京文化会館
- ヨハン・シュトラウス『こうもり』:レオポルド・ハーガー(指揮),ルネ・コロ(アルフレード),ヨッヘン・コワルスキ(オルロフスキー公爵),ナンシー・グスタフソン(ロザリンデ),ダニエラ・ファリー(アデーレ),ディートマール・ケルシュバウム(アイゼンシュタイン),ハインツ・ツェドニク(フロシュ),ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団,ウィーン国立バレエ団
- ペーター・レーゼル ベートーヴェン・ピアノソナタ全曲演奏会 I @紀尾井ホール
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ピアノ・ソナタ第20番ト長調op.49-2,ピアノ・ソナタ第17番ニ短調op.31-2「テンペスト」,ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調op.106「ハンマークラヴィーア」
- ピアノ・ソナタ第9番ホ長調op.14-1,ピアノ・ソナタ第30番ホ長調op.109,ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調op.10-2,ピアノ・ソナタ第23番へ短調op.57「熱情」
- ウィーン国立歌劇場来日公演@東京文化会館
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』:リッカルド・ムーティ(指揮),バルバラ・フリットリ(フィオルディリージ),アンジェリカ・キルヒシュラーガー(ドラベッラ),イルデブランド・ダルカンジェロ(グリエルモ),ミヒャエル・シャーデ(フェッランド),ラウラ・タトゥレスク(デスピーナ),ナターレ・デ・カロリス(ドン・アルフォンソ),ウィーン国立歌劇場管弦楽団
- ガエターノ・ドニゼッティ『ロベルト・デヴェリュー』:フロードリッヒ・ハイダー(指揮),エディタ・グルベローヴァ(エリザベッタ),ナディア・クラステヴァ(サラ),ホセ・ブロス(ロベルト),ロベルト・フロンターリ(ノッティンガム公爵),ウィーン国立歌劇場管弦楽団
- イアン・ボストリッジ,テノールリサイタル@王子ホール,ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
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ベンジャミン・ブリテン(ウィリアム・スーター詞):歌曲集 「この子らは誰?」 Op.84 より 悪夢/殺戮/この子らは誰?/子供達,
ベンジャミン・ブリテン(ト-マス・ハーディ詞):歌曲集 「冬の言葉」 Op.52 11月のたそがれ/グレート・ウェスタンの真夜中/せきれいと赤ん坊/古い小机/聖歌隊指揮者の葬式/いばった歌い手たち/停車場で(上り)/生まれる前と死んでから,
ノエル・カワード:ひとりだけの旅/あなたと行けたなら/20世紀のブルース/ダンス、リトル・レディ!,クルト・ワイル:マック・ザ・ナイフ 他,コール・ポーター:夜も昼も/いつもさよならを/ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングズ
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