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音楽・2008年


去年よりは増えて6公演.どれもとても楽しみました.それが一番.いつも難しい批評で色々な文句を言う人が多いけれど,どれも聴けば何かが得られる演奏だったように思います.完成度ではやっぱりムーティーの「コジ・ファン・トゥッテ」だったでしょうか.チケットは高かったし,非難囂々の人もいたけれど,総合的にみて現代聴きうる最高水準のオペラだったことを否定するのは難しいと思います.「ロベルト・デヴェリュー」のグルベローヴァに改めて(毎回!)ため息をつき,久しぶりにコロが聴けた「こうもり」---あれが劇場の日常ではないだろうし,衰えがあったとしても---深く感謝しました.そんな中,ペーター・レーゼルのピアノは音楽の充実そのものを示す内容でしたし,ボストリッジは才気煥発,繊細かつ美しいブリテンで強い緊張感を醸し出したかと思えば,後半はエンターテイナーとしての一面を見せて大満足でした.この2公演は小さなホールだったことも良かったなあと思いました.

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